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Column / お役立ちコラム

クレーン料金の「1日」は何時間?——8時間保証・4時間保証という数え方と、半日でも安くならないことがある理由

結論クレーンの料金でいう「1日」は、多くの場合8時間保証という単位です。保証とは「実際の作業が何時間で終わっても、8時間ぶんの料金をお支払いいただく」という意味で、逆に8時間を超えると超過の割増がかかります。「半日ぶんの料金」を期待して4時間保証という言葉を探される方も多いのですが、実際に半日単位で請ける会社はほとんどありません。回送や段取りは作業が短くても同じだけかかるため、実務は基本1日単位です。このページでは、この数え方の仕組みと、短い作業を安く収める現実的な方法をご説明します。
はじめに日ごろクレーンをお使いの方には当たり前の内容で、釈迦に説法かと存じます。初めて手配される方や新人の方向けの整理です。よろしければ、社内の共有資料としてお使いください。

「保証」という言葉の意味

見積書や電話で「8時間保証で」と言われて、何の保証だろうと思われた方は多いと思います。壊れたときの保証ではありません。時間の最低単位の話です。

クレーンは、オペレーターと機械をその日一日、その現場のために確保します。作業が3時間で終わっても、その日は他の現場に回せません。だから「実作業が短くても8時間ぶんはいただきます」という約束で1日の枠を売る——これが8時間保証です。

タクシーではなく、貸切バスに近い数え方だと考えてください。乗った距離ではなく、車と運転手を一日確保することに対して料金がかかります。

数え方の単位は、だいたい三つ

単位意味向いている作業
8時間保証(1日)実作業が短くても8時間ぶん。超えたら超過建て方・据付など、朝から夕方までの作業
4時間保証(半日)実作業が短くても4時間ぶん。ただし対応する会社はほとんどない(単位としては存在するが、ほぼ流通していない)
月極・常用長期の現場に機械とオペレーターを付ける何週間も続く現場

会社によって呼び方は違います。「1日8時間」「半日4時間」とそのまま呼ぶ会社もあれば、日極・時間極という言い方もあります。名前より、最低何時間ぶんからか・超過はどこからかを確かめれば行き違いは起きません。

超過(残業)はどうなるか

8時間保証で頼んで、現場の段取りが押して9時間になったら、超えた1時間ぶんの割増がかかります。割増の単価や刻み(30分単位か1時間単位か)は会社によって違いますので、見積もりの段階で確かめておくところです。

気をつけたいのは、時間は「作業開始から」ではなく「現場に着いてから帰るまで」で数えるのが基本ということです。クレーンが現場に着いてから、据え付け・待機・玉掛け待ちの時間も含めて拘束時間です。「吊っている時間」だけを数えるのではありません。段取りの待ち時間が長い現場は、それだけで超過に近づきます。

「半日でお願いします」が通らない理由

短い作業だから半日単位で安く、と考えるのは自然なのですが、実際に4時間保証で請ける会社は、ほとんどありません。当社の手配でも、基本は1日単位です。

理由は単純で、回送と段取りは作業時間に関係なく同じだけかかるからです。車庫から現場までの回送、アウトリガーの張り出しと水平の確認、作業後の格納と回送。この前後の部分は、実作業が2時間でも8時間でも変わりません。料金のうち回送費の考え方は「回送費を抑えるには」のコラムに書いたとおりで、半日の作業でも回送費はまるまるかかります。

半日で請ける会社を探して回るより、現実的なのは次の二つです。短い作業が二つ以上あるなら、同じ日にまとめて1日の枠で頼む。一つしかないなら、1日の枠の中で、他の準備作業(荷の移動や片付けの吊り作業など)も一緒に済ませてしまう。1日ぶんの枠を、1日ぶん使い切る方向で組む方が、結局いちばん無駄がありません。

雨や強風で作業が止まったら

当日、現場に着いてから雨や強風で作業を見合わせた場合の扱いは、会社と契約によって分かれるところです。着いてしまえば拘束が発生しているので、全額または一部をいただく形が多い一方、前日までの順延なら費用がかからない形が一般的です。

ここは金額に直結するので、「前日キャンセル・当日中止のときはどうなりますか」を見積もりの段階で聞いておくことをお勧めします。天気の判断そのものは「雨や風の日、クレーンはどうする?」のコラムに書きました。

見積もりを頼むときは、時間より「作業の中身」を

ここまで時間の話をしてきましたが、実際に見積もりを頼むときに、時間の単位を指定していただく必要はありません。何を・どこで・いつ吊るかが分かれば、8時間保証で足りるのか、4時間で収まるのか、逆に2日見ておくべきかは、こちらで組み立てます。

作業の中身より先に「半日でお願いします」と枠を決めてしまうと、当日に超過が出て、かえって高くつくことがあります。時間はこちらに預けていただいて、内容を教えてください。伝え方は「クレーンの見積もりの頼み方」のコラムにまとめてあります。

時間の単位が未定のまま、ご相談ください

料金の数え方は、仕組みが分かってしまえば難しくありません。分からないまま枠だけ決める方が、超過や二度手配で高くつきます。何を・どこで・いつ吊るかをお知らせいただければ、いちばん無駄のない時間の組み方でお見積もりします。時間の単位が未定のままのご相談で、まったく問題ありません。

Q. 2時間で終わる作業です。半日料金で頼めますか?A. 正直に申し上げると、半日単位で請ける会社はほとんどなく、当社の手配でも基本は1日単位です。機械とオペレーターはその日一日を現場のために確保するためです。短い作業は、同じ日に他の吊り作業とまとめると1日の枠を活かせます。
Q. 8時間保証の「8時間」はいつからいつまでですか?A. 基本は現場に着いてから帰るまでの拘束時間で、据え付け・待機の時間も含みます。吊っている時間だけではありません。開始時刻と終了見込みは、見積もりのときにすり合わせます。
Q. 超過しそうなときは、どうすればいいですか?A. 分かった時点で早めにオペレーターと当社にご相談ください。翌日に回す・別日に分けるなど、割増を抑える組み方を一緒に考えます。
このコラムを書いている会社について
このクレーン手配ナビは、建設グループARCFEELGROUPが運営しています。私たちは自社でもAIツールを8本作って業務を回しており、その経験を建設会社向けに月2回・30分のオンライン説明会でお話ししています。 建設会社のAI導入 30分説明会

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