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Column / お役立ちコラム

電線の近くでクレーンを使うとき——離隔距離は、依頼する側で計算しなくて大丈夫です

結論電線が近い現場では、「線があること」と「線が写った写真」を手配の段階でお知らせいただければ十分です。離隔距離を測ったり、電圧を調べたりしていただく必要はありません。電線に近い作業では、据え位置や機種の選び方が変わり、場合によっては電線の所有者(電力会社など)への事前の相談が必要になります。ここは日数がかかるところなので、早い段階で「線がある」と分かることが、いちばん効きます。
はじめに(日ごろクレーンをお使いの方へ)このページは、初めてクレーンを手配される方や、現場に入って間もない方に向けて、電線が近い現場の考え方を整理したものです。日ごろ段取りをされている方にはご存じの内容が多いと思いますので、必要なところだけご覧ください。よろしければ、社内の共有資料としてお使いください。

まず、お知らせいただきたいのはこの3つ

この3つが分かれば、こちらで検討に入れます。

逆に、していただかなくて大丈夫なことがあります。電線との距離を測ること、電線の電圧を調べること、必要な離隔距離を計算すること。この3つは、依頼される側の仕事ではありません。

離隔距離は電圧で変わり、電圧は見ただけでは分かりません

電線の近くでクレーンを動かすときは、一定の距離まで近づけないことになっています。そして、その距離は電線の電圧によって変わります。

ここが厄介なところです。電線の電圧は、見た目では判断が難しいのです。

同じ電柱に、電圧の違う線が段違いで架かっていることがあります。太さや本数で見分けるものでもありません。上の方を通っている線が幹線なのか、その家への引込線なのかも、見上げただけでは分かりにくいです。

ですので、「うちの敷地の上の線は何ボルトか」を調べていただく必要はありません。必要な場合は、電線の所有者に確認する話になります。

このコラムに距離の一覧表を載せていないのも、同じ理由です。電圧や現場の条件によって変わるものを、数字だけ一覧にしてお出しすると、かえって危ない判断につながります。

触れていなくても、近づけない場合があります

「電線に当たらなければいい」と思われることがあります。ただ、実際には接触していなくても危険な場合があるため、距離で線を引く形になっています。

見ておく必要があるのは、静止した状態の距離だけではありません。

図面の上では離れているのに、動かしてみると近づく、という形が起こりえます。作業半径の考え方は「クレーンの作業半径はどこから測る?」のコラムにまとめています。

実際にとられる段取り

電線が近い現場では、だいたい次のような対応を組み合わせます。

考えられる対応どこへの相談になるか
据え位置・機種・作業手順を変えて、距離を確保する現場側と手配会社で相談して決めます
電線に防護管(絶縁カバー)を取り付けてもらう電力会社など、電線の所有者への相談になります
電線を一時的に移設・停止してもらう同じく電線の所有者への相談です
監視人を置く・立入りの範囲を決める現場の管理者が決めます

どの対応にどれくらいの日数がかかるかは、電線の条件や地域によって変わるため、一律にはお答えしておりません。ただ、上の表で下に行くほど、時間がかかると考えていただくのが実際に近いです。だからこそ、早めに分かることに意味があります。

据え位置や機種を変えることで距離を確保できる現場もありますので、そこは一緒に考えさせてください。

なお、クレーンを道路上に据える場合は、これとは別に道路使用許可の話が出てきます。許可の種類の違いは「クレーン作業に許可は要る?」のコラムをご覧ください。

手配の前に見ておく3つ

現場でご確認いただけると、話が早く進みます。

3つとも、判断まで出していただく必要はありません。「ここに線がある」「ここに据えたい」が分かれば十分です。

写真は、この2枚があると助かります

電柱が一緒に写っていると、線の高さや向きの見当が付きやすくなります。

Q. 電線に触れなければ、作業できますか?A. 触れていなくても近づけない距離がありますので、「当たらなければ大丈夫」とはお答えできません。作業できるかどうかは、電線の条件と据え位置によって変わります。状況をお聞かせいただければ、こちらで検討してお返事します。
Q. 敷地の中に入っている引込線でも、同じですか?A. 引込線も電力会社の設備ですので、自分の敷地の中を通っていても、扱いは同じと考えていただくのが安全です。住宅街の現場では、幹線より引込線の方が低いところを通っていることがあり、こちらの方が実際には近くなります。写真に引込線が写っていると、検討がしやすくなります。
Q. 電線があると、断られてしまいますか?A. そうとは限りません。据え位置の変更、機種の選び直し、作業手順の工夫で進められる現場も多くあります。ただ、最終的な可否は現場の状況を確認したうえでのご判断になりますので、この場での言い切りは控えさせていただきます。

線があると分かった時点で、ご相談ください

電線は、あとから見つかると打てる手が減ります。据え位置を変えるだけで済んだはずのものが、日程ごと動かす話になることもあります。

逆に、手配の段階で「線がある」と分かっていれば、そこから考える形にできます。

写真1枚からで結構です。お電話(平日9:30〜18:00)、LINE・フォームからご相談ください。

このコラムを書いている会社について
このクレーン手配ナビは、建設グループARCFEELGROUPが運営しています。私たちは自社でもAIツールを8本作って業務を回しており、その経験を建設会社向けに月2回・30分のオンライン説明会でお話ししています。 建設会社のAI導入 30分説明会

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