まず、どこからどこまでかを整理します。
| 測る位置 | 正しいか |
|---|---|
| 旋回の中心(車体の真ん中の軸)から、吊り荷の中心まで | ○ これが作業半径 |
| 車体の先端(バンパー)から | × 実際より短く出ます |
| ブームの根元から | × 同上 |
| アウトリガーの先から | × 同上 |
水平距離である点も大事です。斜めの距離ではありません。高いところに上げる場合も、地面に投影した距離で考えます。
クレーンは、車体の中心にある軸を支点にして回ります。ブームは、その軸から前へ出ていく形です。
シーソーで考えると分かりやすいと思います。支点から遠いところに重りを置くほど、反対側に大きな力が要ります。クレーンも同じで、支点=旋回の中心から遠い場所に荷を持っていくほど、車体が前に持っていかれる力が大きくなります。
だから、能力の表も旋回の中心を基準に作られています。ここを車体の先端から測ってしまうと、実際より近い場所に下ろせるつもりで計画してしまい、当日「届くけれど吊れない」ということが起こります。
作業半径が伸びると吊れる重量がどれだけ下がるかは、「定格総荷重表の見方」のコラムで詳しく書きました。
難しい道具は要りません。
③が面倒であれば、「建物の壁から○mのところに下ろしたい。クレーンは道路にしか置けない」という言い方でも構いません。こちらで見当を付けます。
一つ目、荷の「中心」までです。長い資材を吊る場合、手前の端ではなく、荷の中心までの距離になります。5mの材料を寝かせて下ろすなら、そのぶん半径が伸びます。
二つ目、障害物を避けると半径が伸びます。建物や電線を避けて据えると、思っていた位置に置けません。図面上で最短の位置に置ける現場は、実はそれほど多くありません。上空の障害物については「住宅街・狭い場所でのクレーン作業」もあわせてご覧ください。
三つ目、複数箇所に下ろすなら、一番遠いところが基準です。一度の据え付けで数か所に荷を下ろす場合、その中で最も遠い場所の半径で機種を選びます。「ほとんどは近いが、一箇所だけ遠い」という現場では、その一箇所が全体を決めてしまいます。
据え付ける位置を少し変えるだけで、必要な機種が変わることもあります。ここは、ご相談いただければ一緒に考えます。
正確な数字が要るのは、こちらで機種を選ぶ段階です。ご相談の段階では、次のことが分かれば十分です。
「作業半径が何メートル」と言えなくても、まったく問題ありません。むしろ、現場の写真を1枚いただく方が早いことも多いです。見積もりに必要な項目は「クレーンの見積もりに必要な情報は?」に整理しています。
作業半径は、慣れていないと測り方から迷うところです。トン数や日程と同じで、決まっていない・分からないままご相談いただいて構いません。「何を・どこへ吊りたいか」と、クレーンを置けそうな場所が写った写真があれば、こちらで見当を付けてご案内します。電話(平日9:30〜18:00)・LINE・フォームからお気軽にどうぞ。
現場の近くのクレーンを手配するので、回送が短く、早く・ムダなく対応できます。
何トンを手配すればよいかから、ご助言できる担当が対応します。しつこい営業はいたしません。