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Column / お役立ちコラム

クレーンに敷鉄板は必要? 地盤が心配な現場の確認ポイント

結論「この地面、クレーン置いても大丈夫かな」——手配の前に、こう思ったことはないでしょうか。クレーンは4本のアウトリガー(張り出し脚)で車体と吊り荷の重さを支えるので、据える場所の地面がそのまま作業の可否につながります。ここでは、敷鉄板が必要になる地面の見分け方と、当日慌てないために現場側で見ておくとよいことを整理しました。
はじめに(日ごろクレーンをお使いの方へ)この記事の内容は、日ごろクレーンを使われている方にとっては当たり前のことばかりです。釈迦に説法で恐れ入ります。初めてクレーンを手配される方や、現場の準備を任されて間もない方への説明用としてまとめました。よろしければ、社内の共有資料としてお使いください。ご存知の方は読み飛ばしていただき、ご用の際はそのままご相談ください。

クレーンは、4本の脚で全部の重さを支えています

作業中のクレーンは、タイヤではなくアウトリガー(張り出し脚)で立っています。車体そのものの重さと、吊っている荷物の重さが、この4点に集まります。

しかも、4点に均等にかかるわけではありません。荷物を吊っている方向の脚に、大きく偏ります。旋回すれば、偏る先も一緒に回っていきます。

そして脚の先(フロート)の面積は、車体の大きさに比べるとかなり小さいです。同じ体重でも、スニーカーよりハイヒールの方が地面にめり込みやすいのと同じで、重さが小さい面積に集まるほど、地面は沈みます。クレーンの手配で「地面の状態」をお聞きするのは、このためです。

25tクラスのラフター(ラフテレーンクレーン)。市街地の現場でブームを起立させた状態
アウトリガーを張り出して据えたラフター(イメージ)。車体と吊り荷の重さは、この4点に集まる

「この地面、大丈夫かな」と思ったら見るところ

地面の状態見ておきたいこと
アスファルト・コンクリート舗装基本的には据えやすい場所です。ただし、下に埋設管や地下構造物がないかは別問題です
砕石敷き・転圧済みおおむね問題ないことが多いですが、雨のあとは沈みやすくなります
土のまま・造成したばかり沈みやすい地面です。敷鉄板や敷板を使う前提で考えておくと確実です
最近掘って埋め戻したところ一番注意が必要です。見た目は平らでも、締め固まっていないことがあります
側溝・集水桝・マンホールの上蓋は、クレーンの脚が乗ることを想定した強さではありません。避けて据えます
地下駐車場・ピット・浄化槽の上事前確認が必要です。図面があれば、その情報が一番助かります

特に見落とされやすいのが、最近埋め戻した部分です。現場の中に掘削した跡があった場合は、たとえ表面が平らでも「先月ここを掘りました」と一言いただけると、据える位置の相談が変わってきます。

敷鉄板は、何のために敷くのか

敷鉄板の役割は、大きく2つあります。ひとつは、荷重を広い面積に散らすこと。脚の下に鉄板を入れると、地面が受け止める面積が広がるので、沈み込みにくくなります。さきほどのハイヒールとスニーカーの話でいえば、鉄板は「もっと底の広い靴」にあたります。

もうひとつは、通り道の養生です。クレーンは据える場所に着くまで、自分で走って入ってきます。仕上がった舗装の上や、傷めたくない敷地を通る場合は、通り道にも鉄板が要ることがあります。目的が2つあるので、「据える場所にだけ敷けばいい」とは限りません。どこからどう入って、どこに据えるか。この道筋で考えるのが実際のところです。

サイズや厚みは、現場を見てから決まります

「敷鉄板は何ミリのものを何枚くらい要りますか」というご質問をよくいただきます。正直なところ、現場を見ないと決まりません。機体の大きさ、吊る荷物の重さ、地面の硬さ、通る距離。この組み合わせで必要な枚数も配置も変わります。市販の鉄板にはよく使われる寸法がありますが、それを何枚どう並べるかは条件次第です。

なので、依頼される側で先に決めていただく必要はありません。地面の状態と、通り道と、据えたい場所。この3つをお聞かせいただければ、必要な段取りをこちらで組み立てます。

計算の話が気になる方へ脚にかかる荷重を、接地している面積で割ったものが接地圧です。敷鉄板は、この割り算の分母(面積)を大きくする道具だと考えると分かりやすいです。実際の数値は機種ごとの資料で確認しますが、手配の段階でこの計算までしていただく必要はありません。

敷鉄板は、誰が用意するのか

これは現場によって本当にまちまちです。元請けさんが工事全体の段取りとして先に敷いているケース、現場に既にあるものを使うケース、こちらで用意するケース。どれもあります。

決まっていない場合は、その前提からご相談いただいて大丈夫です。「敷鉄板は用意できますか」ではなく、「地面がこういう状態なんですが」から話していただく方が、結果的に早く決まります。

当日に慌てないための3つの確認

この3つが分かっているだけで、当日に「ここには据えられません」となる可能性はかなり下がります。

地盤が弱いと分かったときの選び方

事前に「ここは厳しそうだ」と分かった場合、打てる手はいくつかあります。据える位置を変えるのが一番シンプルです。少し離れた硬い場所から、作業半径を伸ばして吊るという考え方になります。ただし作業半径が伸びれば吊れる重量は下がるので、別記事「定格総荷重表の見方」で書いたとおり、機種の選び直しになることもあります。

敷鉄板を増やす・広げる、というのも分かりやすい対処です。それでも難しい場合は、地面そのものへの対応(改良や仮設路盤)が必要になることもあります。これはクレーン手配の範囲を超えるので、その判断が要りそうな現場は、早い段階で工事の関係者にご相談されることをおすすめします。

いずれにしても、当日に現場で発覚するのが一番困ります。前もって分かっていれば、たいていは何かしら手があります。

よくある質問

Q. 舗装の上なら、敷鉄板は要りませんか?A. 舗装されていれば据えやすいことが多いです。ただし、舗装の下に埋設管や地下の構造物がある場合や、舗装そのものを傷めたくない場合は、敷鉄板を使うことがあります。舗装の有無だけで決まるわけではない、とお考えください。
Q. 敷鉄板を敷くと、舗装が傷みませんか?A. 傷めたくない仕上がり面がある場合は、その旨を先にお知らせください。据える位置や進入経路を含めて、段取りの相談ができます。新しく仕上げたばかりの駐車場や、住宅の外構が絡む現場では、この一言があるかどうかで当日の進み方が変わります。
Q. 地盤の強さを調べた資料は必要ですか?A. あれば助かりますが、無くても手配はできます。地質調査の資料があるような現場(大きな建築工事など)では、見せていただくと確実です。そうでない現場では、目で見て分かる情報——舗装か土か、最近掘ったか、雨で緩んでいないか——で十分なことがほとんどです。

迷ったら、地面の写真を1枚

据える場所の地面と、そこまでの通り道。この2つが写った写真があると、段取りの相談がかなり具体的になります。トン数や機種が決まっていなくても大丈夫ですので、「何を・どこへ吊りたいか」と、地面の様子だけお聞かせください。電話(平日9:30〜18:00)・LINE・フォームからご相談いただけます。

このコラムを書いている会社について
このクレーン手配ナビは、建設グループARCFEELGROUPが運営しています。私たちは自社でもAIツールを8本作って業務を回しており、その経験を建設会社向けに月2回・30分のオンライン説明会でお話ししています。 建設会社のAI導入 30分説明会

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