結論入れるかどうかは、いちばん狭い場所の幅よりも、「曲がり角を曲がれるか」「作業が終わった後に出られるか」で決まることが多いです。幅だけを測って見送る前に、道の写真を数枚お送りください。小さいクラスを選ぶ、据え位置を手前にしてブームで届かせるなど、進められる現場もあります。
手配前に見ておきたい7つ(早見表)
| 見るところ | 何を見るか |
|---|
| ① いちばん狭いところ | 電柱・塀・ガードレールの張り出しを含めた、実際に通れる幅 |
| ② 曲がり角 | 角の内側に電柱・ブロック塀・カーブミラーがないか |
| ③ 転回・切り返しの場所 | 作業が終わった後、どちら向きに出るか |
| ④ 行き止まりかどうか | 転回できないと、長い距離を後退することになる |
| ⑤ 道の持ち主 | 私道・共有の道は、通行の承諾が要ることがある |
| ⑥ 段差・勾配・側溝のふた | 出入口の段差、坂の途中、ふたの上を通るか |
| ⑦ 敷地に入れる場合 | 門扉・ゲートの幅と高さ |
まっすぐな道の幅よりも、角の内側に何があるかを見ておく方が、判断に効きます幅は通れても、曲がれないことがあります
見落とされやすいのが曲がり角です。クレーンは乗用車よりずっと長く、曲がるときに後ろのタイヤが内側を通ります。角の内側にある電柱・ブロック塀・門柱・カーブミラーに当たりやすいのはこのためです。まっすぐな道の幅よりも、角の内側に何があるかを見ておく方が、判断に効きます。
作業のあと、どちら向きに出るか
もうひとつ見落とされやすいのが帰りです。行き止まりの現場で転回できる場所がないと、来た道を長く後退することになります。手前に転回できる場所(交差点・広めの空き地・了解の取れた駐車場など)があるかどうかで、当日の段取りが変わります。行きの心配だけで見送ってしまうのは、少しもったいないところです。
25tクラスのラフター。車体に長さがあるため、まっすぐな道の幅より曲がり角の方が効いてくる「軽トラが入れるから大丈夫」とは限りません
幅の目安としては役に立ちますが、長さと高さは別の話になります。庇・看板・樹木・電線など、上を通るものは車の幅では分かりません。上空にかかるものがある場合の考え方は、別記事「電線の近くでクレーンを使うとき」にまとめています。
私道・共有の道のとき
現場までの道が私道や共有の通路の場合、大きな車が通ることについて、あらかじめ承諾を得ておいた方がよい場合があります。どこへの相談になるかは、道の所有者・管理組合・自治会など、その道を管理している側です。当日になって通れないと分かるのがいちばん困るので、心当たりがあれば早めにご確認ください。
入れないと思っても、方法があることがあります
- 小さいクラスを選ぶ:住宅街では13t・16tなど、市街地向けの小さめのクラスがよく使われます。
- 据え位置を手前にする:現場の前まで入れなくても、手前に据えてブームで届かせられる場合があります。
- 別の面から入る:敷地に複数の接道があれば、入りやすい側から検討できます。
- 荷を分ける:一度に吊る量を分けることで、小さいクラスで収まる場合があります。
いずれも現場の状況を確認したうえでの判断になりますので、この場での言い切りは控えます。ただ、「狭いから無理だろう」と手前で見送られていた現場が、据え位置を変えるだけで進んだことは実際にあります。
いずれも現場の状況を確認したうえでの判断になります写真は3枚あると、検討がしやすくなります
- 現場の前に立って、道を両方向に1枚ずつ
- いちばん狭いと感じるところ
- 曲がり角を、角の内側が写る角度から
測っていただかなくて大丈夫ですメジャーで幅を測っていただく必要はありません。写真と、だいたいの様子(乗用車がすれ違えるか、4t車が入ってきたことがあるか)が分かれば、そこから検討できます。
よくある質問
Q. 道幅は何メートル必要ですか?A. 一律の数字ではお答えしておりません。必要な幅はクラスによって変わりますし、同じ幅でも曲がり角の有無で結論が変わるためです。現場までの道の写真をお送りいただければ、そこからご相談に乗ります。
Q. 前面道路が一方通行なのですが、問題ありますか?A. 入る向きが決まるだけで、それ自体が支障になるとは限りません。むしろ抜けられる道であれば、転回の心配が減ることもあります。どちらから入る道なのかを教えてください。
Q. 現場の前まで入れないときは、どうなりますか?A. 手前に据えて届かせる形が取れるかを、まず検討します。距離が伸びるほど吊れる重量は下がるため、機種の選び直しが必要になることもあります。可否と進め方は、現場の状況を確認したうえでのご相談になります。
道の写真1枚からご相談ください
「この道で入れるのか」は、手配の段階でいちばん多くいただくご相談です。判断がつかない状態のままで結構ですので、お電話(平日9:30〜18:00)、LINE・フォームからお送りください。
このコラムを書いている会社についてこのクレーン手配ナビは、建設グループARCFEELGROUPが運営しています。私たちは自社でもAIツールを8本作って業務を回しており、その経験を建設会社の方向けに、無料の60分オンライン相談会でお話ししています(前半30分は当社の実画面、後半30分は貴社のお話を伺います)。
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